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脚本家福田靖からのメッセージ
この僕が、NHK大河ドラマを書くことになったときはもちろん興奮しましたが、その内容が『坂本龍馬』に決まったときはもう体が震える思いでした。
龍馬と言えば、日本史に登場する人物の中でもヒーローの中のヒーローです。一体どれだけ多くの人が龍馬に憧れ、龍馬のように生きたいと願ったでしょう。僕も大学生の時に司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』を夢中になって読み、「自分も龍馬になりたい!」と未来の自分を思い描いたものです。まさか、将来自分が大河ドラマの脚本を、しかも龍馬を書くなんて想像もしていませんでした。本当に脚本家冥利に尽きるというものです。
とはいえ、誰もが知っている『坂本龍馬』を大河ドラマで描くのですから、絶対に面白いものを作らなければなりません。しかし、視聴者のイメージをそのままなぞったような龍馬を見せても仕方がない。『竜馬がゆく』が発表されてからすでに46年が経っています。昭和から平成に時代は変わり、今、僕たちは21世紀の世界に生きています。その後の研究で当時は知られていなかった龍馬像も明らかになっています。今、描くべき龍馬は、46年前のものとは違うかもしれません。
僕がいつも目指しているのは、期待は決して裏切らず、でも予想は裏切って展開していく骨太のエンターテインメントです。さて、どんな龍馬を書こうか……。今、僕の中では『龍馬伝』のイメージがだんだんと出来上がっています。
【福田靖氏プロフィール】
1962年、山口県生まれ。劇団主宰を経て、1996年『BLACK OUT』で脚本家デビュー。主な作品はTVドラマ『HERO』『救命病棟24時』『海猿』『ガリレオ』『CHANGE』、映画『催眠』『陰陽師』『HERO』『LIMIT OF LOVE 海猿』など。NHKでは『R.P.G.』『トキオ』を執筆。この夏秋にはNHK連続ドラマ『上海タイフーン』、映画『20世紀少年』『容疑者Xの献身』が控えている。
番組からのおしらせ(2008/6/5NHKホームドラマHPより)
今、NHKさんは、龍馬に関する事実だけを抜き出し(龍馬の手紙・千里の駒後日の日記・龍馬に関する他の人物が書いた日記等)集めていると思います。
脚本家の福田さんに是非お願いなんですが、早く長崎に来られて、亀山社中・海援隊・長州藩屋敷・薩摩藩邸屋敷・小曽根家の本宅や別宅・藤屋・清風亭・グラバー邸・長崎奉行立山役所・長崎奉行西役所等の位置関係を把握されて、脚本の構想を練ってほしいと思っています。新しい龍馬に挑戦して頂きたいと思います。
http://www3.nhk.or.jp/drama/html_news_ryouma.html
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